top of page
image1.jpg

Coffee Magazine 172 vol.7


皆様こんにちは。今回のテーマは【カフェの歴史】についてです。


どんな時にカフェを使いますか?皆さんにとってカフェってどんな存在でしょうか。

今回はそんな日常生活の中で欠かせないカフェの歴史について触れていきたいと思います。


カフェという存在が世界にどんな影響を与えたのか、歴史の扉を少し覗いてみましょう。



今回の一曲



Index

  1. カフェの起源

  2. カフェと経済の発展

  3. カフェの必要性




カフェの起源




カフェの起源はフランスとイタリアにあります。

1686年フランスのパリでイタリア人がカフェ・ド・プロコープというカフェをオープンしました。なかなかフランスではカフェが定着していなかったんですけど、高級感のある店舗にすることで瞬く間に広がりをみせます。

めちゃくちゃフランスらしいですよね笑


当時のカフェはサロンのような役割も担い、政治的な思想が集まる場所にもなっていました。こういった政治的な話を盗み聞きし、記事にまとめたのが“ 新聞 ”の始まりとも言われています。


もともとはアラビアでコーヒーを飲む文化があったんですけど、ヨーロッパに渡ることで焙煎や抽出方法などコーヒー文化が更に進化。

そして、様々な芸術家などが集まり文化も発展させる場所にもなったのです。




カフェと経済の発展





カフェの存在は経済の発展にも影響を及ぼしてます。


皆さんフランス革命を知っていますか。当時のフランスに大きな経済発展をもたらし、

絶対王政から民主主義への移り変わりのきっかけとなりフランスを大きく変えた革命の一つです。


フランス革命で欠かせないのがカミーユ・デムーランという人物。

フランス革命に直接影響を与えることになったカミーユ・デムーランの演説はカフェで行われたんです。

当時のカフェは警察が入る事が出来なかったので、日夜革命家達が論争を繰り広げることが出来ていました。

この時代のカフェには個室が多く用意されていたみたいですね。


当時のヨーロッパの人は日中にもワインを飲む習慣があり、これがコーヒーに変わることで作業効率が上がり経済効果を生み出したとも言われています。


カフェが無かったら、もしかしたら今の様な世の中ではなかったのかもしれません。


まだ浅い日本のカフェ歴史


実は日本はまだまだカフェの歴史が浅いんです。

日本に初めてカフェが出来たのは1888年。フランスより200年も後にカフェが出来たんですよ。しかし、せっかく開いたカフェも長続きはせずに終わります。

太平洋戦争が起きた時には輸入規制の対象になり、再び流通しだすのは1950年台初頭。

この時にみなさんもご存知のキーコーヒーやUCCが事業を始め、1960年に輸入が自由化され、1980年に空前の喫茶ブームが到来します。

こうやって紆余曲折を繰り返し、現在では日本の経済に影響をもたらすまでに発展していきました。



カフェの必要性





様々な歴史の話をしましたが、カフェの背景には沢山のロマンと人の想いが存在します。

皆さんはどんな時にカフェを使いますか?

もしも、この世界からカフェという存在が無くなったらどうしますか?


少し前に、カフェの経営をしている友達に対し


『なぜカフェをやるのか』


と質問した際、


『日本人はまだ本当のカフェの使い方を知らない』


と言っていたのを思い出しました。


今ではインスタ映えなんて言葉が流行り、カフェの楽しみ方が徐々に変わってきているような気がします。


僕にとってのカフェとは


  • 自分だけの時間を楽しめる場所

  • 大切な人との時間を思い出にする場所

  • 人とつながりを持つ場所


こんな場所かなと思ってます。

ポイントは、“ コーヒー ”という言葉が無いという事。


コーヒーってあくまでツールなんですよ。

自分の生活、自分の人生を豊かにするためのツールなんです。




 


このコラムを読んでいただいている方はカフェに行かれる方が多いと思います。


自分にとって通ってるカフェってどんな場所なんだろ。


この答えが見つかった時に、もっとコーヒーが美味しくなり、もっと大切な場所になると思いますよ。



次回の配信は12/13(予定)です。次回もどうぞお楽しみに。



Coffee first. Schemes later.
まずはコーヒー。考える事は二の次。



UNSHAPE 藤色のトキ






Series
image2.jpg

カフェ業界に長く勤める代表 藤色のトキが送る

コーヒーから始まる日常と気づきを与えるコラム。

コーヒーブレイクに聞きたい音楽とともに​。

bottom of page