Coffee Magazine 172 vol.6
皆様こんにちは。今回のテーマは【コーヒーの風味】についてです。
コーヒーは主に【香り】【酸味】【コク】【風味】で表現する事が出来ます。
香りと酸味、コクはなんとなく分かるけど、風味ってなかなか難しいですよね。
今回はそんな風味についてお話をしたいと思います。
考え方が分かるだけでも、『あー!〇〇っぽいっ!』というようにいつものコーヒーブレイクが少しだけ楽しくなるかもしれませんよ!
今回の一曲
Index
1人の味覚って?
2風味のひみつ
3コーヒーの表現
人の味覚って?
人の味覚は物凄く繊細ですよね。
あれ?いつもと違う??って思う事たまにありませんか?
それぐらい微妙な違いを感じ取る人間の味覚。
何かを食べたり飲んだりしたときにまずはじめに甘さ、酸っぱさ、苦さ、そしてしょっぱさを感じると思います。
口に何かを入れると"味細胞"が感知して"味覚神経"が脳に伝達します。
味覚神経だけじゃなくて痛覚も感知する渋みや辛味もありますよね。
【酸味・甘味・苦味・塩味・旨味】と【辛味・渋み・キレ・後味・コク・深み】この2つが合わさったものが【味覚】として表現されます。
風味のひみつ
味覚の他に重要なのが【嗅覚】です。
味覚の80%影響するといわれるんですが、風邪で鼻がつまっている時には全然味がわからないですよね。
香りの事をコーヒー業界では【アロマ】と言ったりします。
【味覚】と【嗅覚】が合わさったものが【フレーバー(香味)】と呼ばれます。
では風味とは?
美味しいコーヒーは【温度】と【質感】に優れていると言われています。
【質感】とはコーヒーの舌触りと立体感の事なんですけど、いまいちイメージし辛いですよね・・笑
でもこの質感はスペシャリティコーヒーの評価するにあたってすごく大切な項目の一つなんです。
この温度と質感を感じる器官の事を【触覚】と呼ぶのですが、
【風味】とは【フレーバー(香味)】と【触覚】が合わさったものとして表現されます。
今回は論理的に説明しましたが、非常に難しく感じますよね。
でも難しい事は無くて、簡単に言うと“ 飲んだ時に感じる印象の事 ”が風味なんです。
コーヒーの表現
とはいっても表現方法のボキャブラリーがないと、なかなか表現しにくい事もありますよね。実はSCAA(Specialty Coffee Association of America)がフレーバーを分析するのに、
COFFEE TASTER’S FLAVOR WHEELというものを作ってるんです。
これはコーヒーを評価するのに重要な役割を担っています。
僕は家でコーヒーをテイスティングする時はこのCOFFEE WHEELを見ながらどれに近いんだろ?と楽しんでいます。
是非スペシャリティコーヒーを購入して家で楽しむ機会があればこれを見ながらテイスティングしてみてください!
合っているか合っていないかが重要なのではなく、そのコーヒーをもっと美味しく、もっと楽しむ事の方が重要なんです。
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音楽を聴いて、『これ〇〇っぽい!』とか誰かを見たときに『〇〇の雰囲気に似てる!』と思うように、人間は無意識に五感と記憶でなんとなく印象付けるところがありますよね。
コーヒーを飲んだ時に『なんかフルーツみたい・・かも?』『ワインで感じたことのある印象だな』『少し土っぽいな』など自分自身の率直な感想に正直になる事が非常に重要だと僕は考えています。
表現は人それぞれ。なんでもいいんですよ。
ただ飲むだけじゃなくて、小説を読み終わった後に余韻に浸るような感覚でコーヒーの風味を楽しむとコーヒーがもっとおいしくなりますよ!
次回の配信は11/30(予定)です。また1週間お休みいただきますね!次回もどうぞお楽しみに。
Coffee first. Schemes later.
まずはコーヒー。考える事は二の次。
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