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Coffee Magazine 172 vol.10

皆様こんにちは。今回のテーマは

【 コールドブリュー 】についてです。


皆様お久しぶりでございます・・・笑


いよいよ夏らしい季節になってきましたね。

僕は夏になるともっぱらコールドブリューを淹れるんですけど皆さんはコールドブリューをよく飲まれますか?

最近になって一般的になってきたコールドブリュー。

今回はそんなコールドブリューの魅力についてお話していきたいと思います。



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Index

  1. コールドブリューとは

  2. コールドブリューの淹れ方

  3. コールドブリューにおすすめの産地




コールドブリューとは


コールドブリューって最近よく耳にする様になったと思うんですけど、

”水出しコーヒー”や”ダッチコーヒー”と言い方が違うだけで内容は一緒なんです。


コールドブリューの起源ってハッキリは分かっていないみたいなんですけど、京都の喫茶店のオーナーが始めたと言われています。(所説あり)

今ではアラビカ種など高品質な豆が主流になりましたが、昔はロブスタ種という品種が一般的だったんです。

オランダの植民地だったインドネシアで多く栽培されていたロブスタ種は、苦みが強かったり、淹れた時の雑味が多かったりと、すごくクセが強い豆なんですよね。

そういった欠点を出にくくした抽出方法として、お湯を使わない現在の低温抽出に近い方法が考案されたようです。


基本的にアイスコーヒーは、お湯でコーヒーを抽出して氷で急冷して作ります。

そうする事でキリッとした口当たりに仕上がります。

それに比べてコールドブリューは、お湯を使わずにじっくりと抽出する為、まろやかで優しい口当たりになるんです。

お湯を使わないので成分を抽出しきれず、酸味が引き出しきれない場合があります。


実は意外と知られていないんですけど、カフェインは温度が高くなればなるほど抽出されやすいんです。

カフェイン1gを抽出するのに常温の水だと45ml必要なんですけど、100度近いと1.5ml程度で抽出することが出来ます。

ということは、コールドブリューは同じ豆を使ってたとしてもカフェインが少ないんです。

ディカフェではないけどカフェインを気にされている方にも個人的にはおすすめです。



コールドブリューの淹れ方


コールドブリューの淹れ方はいろいろあるんですけど、大きく分けて2つあります。


まず一つ目は浸漬する方法

この淹れ方はコーヒーを水に浸して抽出する方法。

いい意味で器具無しでもコールドブリューを淹れる事が出来る抽出方法なのですごくオススメ。


二つ目が滴下(ウォータードリップ)する方法

こちらは喫茶店などで見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。

1滴1滴水を豆に落として淹れる方法です。

専用の器具がないと淹れれないんですけど待つ工程が楽しめる淹れ方だと思います。


今回は特に淹れ方が簡単な浸漬する方法をご紹介します。



Recipe① - Easy -


準備物: コーヒー豆 (細挽き) 100g

水  1500g

お茶パック


1.細挽きの豆をお茶パックに入れます(50gずつで分けると◎)

2.ポット(浸せればボールでも鍋でも何でもいいです)にコーヒーを入れたパックと水を入れて寝かせる

3.冷蔵庫に入れて12時間抽出(常温でも◎ただし強い味わいになります)

4.冷蔵庫から取り出しキッチンペーパー等で漉す(細かい豆かすを取り除きます)


以上です。

抽出時間はかかるんですけど特別な抽出器具が無くてもいいんです。


極論ですが、浸漬の方法は分量さえ守ればどんな淹れ方でも淹れることができます。

お茶パックが無かったら豆に水を浸して漉せば大丈夫です。

ほんとそれぐらい簡単なんですよ。



Recipe② - 風味を引き立たせる -


準備物: コーヒー豆 (細挽き) 100g

     お湯  300g

水  1500g

お茶パック


1.細挽きの豆をお茶パックに入れます(50gずつで分けると◎)

2.容器にコーヒーを入れたパックを入れ、お湯を注ぎ3分蒸らす

3.水を注ぎ冷蔵庫で12時間寝かせる

4.冷蔵庫から取り出しキッチンペーパー等で漉す(細かい豆かすを取り除きます)


この方法で淹れるとガツンとした風味を引き立たせることが出来ます。

特徴的な風味を引き出したい時はこのひと手間を加えることで全く違う味わいにする事が出来るんです。


他にもコーヒープレスで濃いめに抽出して希釈する淹れ方とかもあるんですけどそれは来年の夏あたりにでもご紹介しますね。笑




コールドブリューにおすすめの産地


コールドブリューに限らずアイスコーヒーもそうなんですけど、個人的な好みにはなりますがやっぱりフルーティな風味のある産地がおススメです。

このコラムを読んでいただいてる方はお気づきかと思いますが、アフリカ産の豆に目がないんです・・・笑


個人的によくコールドブリューで抽出するのは、


・グアテマラ

・ケニア

・エチオピア

・ルワンダ

・ニカラグア

・タンザニア

・ブルンジ


などが多いです。

ただ、正直好みってのは人それぞれなので自分が好きな豆で抽出してみて色々試してみるのがいいと思います。


前半でお話しましたが、コールドブリューは酸味がある程度抑えられているのが特徴です。

今まで酸味のあるコーヒーが苦手な人でも『え?こんなに飲みやすいの?』と思ってもらえると思うので是非挑戦してみてください。


 

コールドブリューはカットフルーツを入れてサングリアみたいにしたりしても美味しいんですよ。気になる方は是非やってみてくださいね。


まだまだ暑い日が続くと思います。

今年の夏は美味しいコールドブリューで乗り切ってみてはいかがでしょうか。


次回もどうぞお楽しみに。


Coffee first. Schemes later.
まずはコーヒー。考える事は二の次。

UNSHAPE 藤色のトキ


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カフェ業界に長く勤める代表 藤色のトキが送る

コーヒーから始まる日常と気づきを与えるコラム。

コーヒーブレイクに聞きたい音楽とともに​。

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