Coffee Magazine 172 vol.5
皆様こんにちは。今回のテーマは【コーヒービバレッジの違い】です。
ここ十数年で日本のカフェ文化がどんどん広まっていっています。
皆さんも日常でカフェを使う事も多いかと思います。
ただ、なんか新しいドリンクメニューがどんどん増えていって、何となくは知ってるけど実はちゃんと知らないかも・・・的な事ありませんか?
今回はドリンクの違いや最近のブームをお話をしようかと思います。
このコラムを見た後にはちゃんと内容を知った上で注文出来る様になる・・はずです!笑
今回の一曲
Index
1カフェラテ・カプチーノ・カフェオレの違い
2フラットホワイトとは?マキアートって?
カフェラテ・カプチーノ・カフェオレの違い
カフェの定番メニューにカフェラテ・カフェオレ・カプチーノがありますよね。多分ほとんどの人が聞いたことがあるんじゃないかな。
だけど、意外とちゃんと違いを説明出来る人っていなかったりするんです。
この3種類の共通点はコーヒーと牛乳のみで作られる事。
そして大きな違いは、カフェラテとカプチーノは“エスプレッソ”を使用していて、カフェオレは“ドリップ”で抽出したコーヒーを使用している事。
飲み比べると分かるんだけど同じ原材料を使っているのに関わらず、作る工程が違うだけで全然違う味になるんですよ。ここからそれぞれの違いについて触れていきたいと思います。
1.カフェラテとカプチーノの違い
ミルクを温める時に、空気を含ませる事でフォームミルク(泡のミルク)を作ります。
カフェラテとカプチーノの違いはこのフォームミルクの量。
基本的にはフォームミルクがたっぷり入っているのがカプチーノ。フォームミルクが少な目なのがカフェラテです。
国やカフェによって分量が変わることはあるんですが、基本はそんな感じ。
カフェラテの方はミルクがエスプレッソと混ざりやすいのでミルク感を感じるし、カプチーノは泡が多い分ミルクとエスプレッソが分離しやすく、エスプレッソ本来の風味を感じることが出来ます。
なのでコーヒーの豊かな風味を味わいたい方はカプチーノがおススメですし、飲みやすい感じが良かったらラテがおススメです。
個人的にはフレーバーシロップを入れて楽しんだりしたい場合はラテがおススメです。
カプチーノはココアパウダーやシナモンパウダーを入れてアレンジするのもおススメ!
2.カフェラテとカフェオレの違い
これが一番間違えている人が多いかもしれないですね。
冒頭でお話した通り、違いは使っているコーヒーがエスプレッソなのかドリップなのか。
カフェオレはドリップコーヒーと温かいミルクを1:1で割ったもの。
カフェオレはドリップを使っている分、口当たりもサッパリ。
カフェラテの方がミルク感が強くて濃厚。
これが味わいの違いです。
余談ですが、実はカフェラテとカフェオレどちらも【コーヒー】と【牛乳】という意味なんです。
「カフェ・オレ(cafe au lait)」はCoffee With Milkの意味のフランス語。
「カッフェ・エ・ラッテ(Caffe e Latte)」はイタリア語。
イタリアではカフェラテを頼むと普通のミルクを加えられることが多いんだけど、シアトル系のコーヒーが流行り出してからは基本はスチームミルク(温めたミルク)を加えたものが出る様になってます。
よく家でラテを作ってみました!というSNSの投稿を目にしますが、だいたいがカフェオレな事が多い気がします。
家でラテアートとか挑戦してみたい方は是非家庭用エスプレッソマシンを試してみてくださいね!
フラットホワイトとは?マキアートって?
近年、フラットホワイトというドリンクが海外で人気なんですけどご存知ですか?
オーストラリアとかニュージーランドなど南半球を中心に根強い人気のあるビバレッジ。
個人的によく行くカフェでのオーダーはドリップかフラットホワイトの2択なんですけれども、最近日本の市場にどんどん美味しい豆が入ってきているからこそフラットホワイトが更に好きになりました。
簡単に言うとフラットホワイトとはミルクの量が少なめのカフェラテです。
ビターでエスプレッソの力強さをしっかり感じる事が出来るのが特徴です。
カフェラテの仕上げにはふわふわのフォームミルクを加えるんですけど、フラットホワイトは薄い膜を張る様にきめ細かな少量の泡を乗せます。
オーストラリアやニュージーランドではエスプレッソにミルクを加えたドリンクをホワイトコーヒーって呼んでいたみたいなんですけど、そこからフォームを平ら(フラット)に乗せた見た目からフラットホワイトと呼ばれるようになったとか。
普段ラテにエスプレッソを追加したりする方には特におススメなのでエスプレッソ本来の風味を楽しみたい方は是非!
あとはマキアート。
これもよく耳にすると思います。
マキアートってラテマキアートだったりキャラメルマキアートとか様々な商品についてますよね。僕もコーヒー業界に関わるまでマキアートってなんだ!とずっと思ってました。笑
マキアートとはイタリア語で「しみのついた」という意味で、エスプレッソにたらしたミルクが「しみ」のように見える様から使われるようになったみたいですね。
基本的にエスプレッソのカルチャーはイタリア発が多いんですけど、イタリアではエスプレッソマキアートがよく飲まれます。これはデミタスカップ(エスプレッソ用の少量のカップ)にエスプレッソとミルクを加えたもの。
キャラメルマキアートとかは温かいミルクの上からエスプレッソを注いで“しみ”をつける事が多いです。
要はカフェラテとかカプチーノはまずエスプレッソから入れるんですけど、マキアートは工程が逆でミルクを入れてエスプレッソを入れます。
仕上がりと最初の口当たりが全然違うので興味があれば試してみてください。
今回いくつかビバレッジメニューについてお話をしたんですけれども、どんな違いがあるのかを知ることでその日の気分に合わせたチョイスが出来て、もっとカフェに行くのが楽しみになるかもしれません。
何よりおもしろいのが、原材料が一緒でも作り方が一つ違うだけで全く味が変わる事。
そういった部分では料理とカクテルなどに似てる所がありますよね。
またおススメがあったらご紹介したいと思います。
外の空気もだんだんと冷たくなり、ホットが美味しい季節になってきましたね。
僕は寒くなってきたら、コクのしっかりあるコーヒーに温かいミルクを加え、はちみつ、ブラウンシュガーを少し入れて上からシナモンをたっぷりかけて飲みます。
すごくカラダが温まるので興味がある方は是非試してみて下さいね!
次回の配信は11/16(予定)です。1週間お休みいただきますね!次回もどうぞお楽しみに。
Coffee first. Schemes later.
まずはコーヒー。考える事は二の次。
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